会長挨拶
― ご 挨 拶 ―
当番幹事 住友 直方 (埼玉医科大学国際医療センター)
この度、第25回日本小児心筋疾患学会を東京で開催するにあたって、一言ご挨拶申し上げます。
小児の心筋疾患、特に心筋症は予後不良なものが多く、移植を考えざるを得ないことが多いのが現状です。日本の小児の心臓移植はやっと始まったばかりですが、まだ国内での移植は現実的ではなく、さらに乳幼児に対する移植はまだほとんど行なわれていません。このため、移植までのつなぎとして補助人工心臓や、心室再同期療法などが行なわれますが、小児ではこれらの経験も少ないのが現状です。
今回の学会では「本邦の小児心筋疾患の現状と未来」をテーマに移植を含めた小児の心筋疾患の展望を考えたいと思います。また、心筋疾患に伴う不整脈管理、先天性心疾患に伴う心筋障害、心筋炎、代謝性疾患に伴う心筋症などもとりあげ、活発な学会になるよう準備いたします。
多くの先生方のご参加をお待ちしております。