幹事会情報

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代表幹事 就任挨拶

  日本小児心筋疾患学会(Japanese Society of Pediatric Myocardial Diseases)は、日本小児循環器学会の分科会として、小児期の心膜・心筋疾患全般に関する 診療と研究をテーマにしている学会です。関東小児心筋症研究会と関西小児心筋疾患研究会とが2011年に合同となり、日本小児心筋症学会に発展したものです。 学術発表や意見交換、交流を通じて日本における心膜・心筋疾患の診療・教育・研究の発展をめざしています。
 小児期の心膜・心筋疾患は、心筋症、心筋炎をはじめとして、先天性心疾患における心筋障害、全身性疾患にともなう心筋病変、不整脈疾患など、非常に多彩な 疾患が含まれます。同時に各々の疾患は時間軸の中で変化するため、急性・慢性という視点と胎児期-新生児期-小児期-成人期と生涯にわたるシームレスな視点で 病態の理解と疾患の管理を考えていく必要があります。
 心膜・心筋疾患の重要な病態の1つが心不全です。成人の領域では、ここ数年心不全の薬物療法で目覚ましい進歩がみられます。Ifチャネル阻害薬(HCNチャネル阻害薬)、 アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬(ARNI)、SGLT2阻害薬が左室駆出率の低下した心不全の治療薬として次々と導入され、薬物療法の治療戦略が広がっています。 一方、これらの新たな薬物療法の小児心不全における役割はまだ十分に明らかにされておらず、今後小児におけるエビデンスの確立が望まれます。正常心筋および病的心筋の 分子生物学・細胞生物学的基礎研究を基にした新たな治療薬の開発も進行中であり、ミトコンドリア機能異常に対する治療にも期待が高まっています。今後、個々の疾患の 病態生理の正確な把握と一人ひとりの患者の治療を考えることがますます重要になると考えられます。心不全の非薬物療法の進歩も重要であり、小児用補助人工心臓実施施設の 拡大、補助循環用ポンプカテーテルや植込み型人工心臓の小児への応用など、小児心不全治療ネットワークの活用を含めた重症心不全への診療体制が普及し、心臓移植への 橋渡しが整備されてきました。一方で、ドナー不足の問題は依然として大きな課題として残っています。
 規模の小さな学会ですが、心膜・心筋疾患の子どもたちの未来のために、多領域の先生方やコメディカルの方とともに、診断・治療・予後の改善に寄与できる学会をめざしたいと 思います。皆様のご協力とご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
                                         代表幹事 小垣滋豊
                                   (大阪急性期・総合医療センター)

日本小児心筋疾患学会 幹事名簿 (2022.10月更新版)

幹事名簿はPDFにてご覧ください。 → 日本小児心筋疾患学会_幹事名簿